明治維新を成し遂げた西郷隆盛の足跡を追う

  西郷隆盛
  ―「無私」と「胆力」の人―
上木嘉郎著
(1945年中国遼寧省生まれ。1953年日本に帰国後熊本県で育ち、1969年東京大学法学部卒業。農林省入省後、鹿児島県農政課長、農林水産省大臣官房予算課長、参事官等を歴任し、1998年退官。帰郷後、熊本県宇城市松橋町に在住。)
 
B6判 280頁 1575円(税込み)

二十一世紀の初頭に生きる我らの日本社会を覆っている世相は、遺憾ながら「嘘偽」と「無気力」の蔓延である。その根源は、私利私欲の優先的肥大と歴史意識の希薄さにあると考えられる。このような状況をもたらした背景、要因には種々のものが考えられるが、その一つが、先人の生き様に学ぶ姿勢の衰退である。西郷隆盛生誕一八〇年、没後一三〇年を閲した今日、「無私」と「胆力」の人、西郷隆盛の生き様に学ぶことの意味は、このような状況だからこそ極めて大きいものがあると考えられる。
本書は、主要参考文献に掲げた著書を中心として先行研究者の貴重な業績に依拠して、西郷隆盛の生き様に学ぶためのいわば整理ノートとしてまとめたもので、客観的叙述に努めた。読者諸賢が、本書を通じて、これからの人生を送る上での何らかの指針なり教訓なりを学び取っていただければ望外の幸せである。
(まえがき)