ジャックロンドンと鹿児島

−その相互の影響関係−

森孝晴著

A5判 225頁 2000円(税別)

 アメリカの児童文学作家ジャックロンドンは鹿児島とは深い関係があった。薩摩藩士の長沢鼎(かなえ)と黒木為驕iためもと)の二人がジャックロンドンに与えた精神的影響は、計り知れないものがあった。長沢鼎は薩摩藩留学生の一人で、カリフォルニアのブドウ王として名声を高める。黒木は日露戦争の第一軍指令を務める。二人の人間性、特に武士道というもがジャックロンドンの作家人生を大きく変えるのである。
 昭和になり鹿児島在住の作家椋鳩十は日本における児童文学の第一人者。数々の児童文学は、日本の子どもたちに大きな夢と希望を与えたことは誰もが認めるものである。
 その椋の大きな心のよりどころはジャックロンドンの文学にあったのである。ジャックロンドンに椋文学は大きな影響を与えられたのであった。
 その相互関係をジャックロンドンと椋鳩十の第一研究者である著者が深く掘り下げ一等級の資料にしあげたのが本書である。