始原東洋医学
『潜象界からの診療』

有川貞清 著

A5判224頁 定価6.300円

始原東洋医学(潜象界からの診療)とは、病体からの情報で、五感では感知できず、印知感覚だけで把握できる情報を基にして治療を行う診療並びに学問のことです。

著者のことば

 私が興味本位で開拓して、私一代で消え去るものと思っていた東洋医学に対する一見解が、かなり興味をもたれて世の中に広がるとは、いわんや後世に伝わるなど夢にも考えませんでした。
 研究の始めの頃、私は新しい知見の発見やその解釈に夢中でした。少しだけ成績に見るべきものが出るようになった頃、同僚の医師に共同研究を誘いましたが、私の治療成績を見て関心を示したのは、2、3の友人の医師だけでした。
 少し経って、ある一人の先生が勉強したいと申し出られました。承知はしたけれど全く五感とは異なる感覚に依存するこの学問をどんな方法で伝えることが出来るのか? 見当もつかず困惑しているとき、アメリカで大村先生がO一リングの開発をされたのを知り、この方法は私の使っている感覚(印知感覚)を利用しているに違いないと思って、先ずO−リングを勉強するようにと勧めました。
 現在行っている電流を利用した印知感覚獲得の方法はそれからかなり後年に開発した方法です。
 平成に入ってから更に数人の先生が勉強に加わるようになり、この方法を書物として残すべきだとの話になって「潜象界からの診療」が出版されました。
 この本は三回、改訂版を出しましたが、その間私の診療法はかなり変わりました。しかし、それらについては全く触れていません。私の診療法の進歩など取るに足らぬことだと思っています。
 本書は、読んだだけで理解するのは殆ど不可能です。印知感覚を会得して初めて内容を完全に理解できます。印知感覚を会得して、自然界での五感とは全く無縁の感覚が存在するのを実感してから本書を読むと、その感覚の存在する世界を自然界とするのは無理で、この感覚は別の世界を感知しているのではないかという考えに行き着きます。この自然界とは別の世界を潜象界と呼びます。もし多くの人々が潜象界を認める様になるなら、自然界から自然科学を構築したように潜象界科学を人間の頭脳は簡単に構築するでしょう。